「LCC」とは、格安航空会社(Low−Cost−Carrier)のことで、サービス・運営の簡素化や、機体の維持費・人件費の無駄を省き、航空券を格安に提供することに成功した会社を指します。オーストラリアのジェットスター航空など、少し前に日本でも話題となりました。
以前は航空会社間に、航空券の価格の取り決め(カルテル)があり、航空券はある一定の値段が決まっていました。しかし航空業界の規制緩和・自由化により、破格の値段で航空券を売り出したLCCが登場。これにより航空会社間の競争や、世界規模での合併・淘汰が行われていて、今後さらにLCCの業界内でのシェアは増えていくと言われています。
例えば、大手航空会のJALの公式ホームページにて、正規に大阪−ケアンズ間の往復航空券(6月末発)を購入すると、エコノミークラスで約22万円(燃油サーチャージ代は除く)になるのに対し、ジェットスター航空ではエコノミークラス約3万円、ビジネスクラスであっても約10万円(ともに燃油サーチャージ代は除く)で購入することができます。
ここまで安くなってしまうと安全性は大丈夫なのか、と逆に不安になってしまいますが、もちろんメンテナンスや飛行上の安全性は守られています。では具体的にどのような部分でコスト削減を行っているのかというと、「無駄を省き、効率を重視する」、一般企業では常に求められているようなことをやっています。
まずパイロットやキャビンアテンダントの教育にかかるコストや、お給料などの人件費を最小限に抑え、同機種の機体を大量に購入し整備を共有化・メンテナンスの効率を良くする、大都市周辺の混雑しない・利用料の安い空港に乗り入れる(例えば上海から茨城空港への離発着)、機内食や飲み物・サービスの有料化、座席の増量・自由席化・・などなどです。
こういった部分でのコストをコツコツと削減してくれたことで、私たち旅行者に格安航空券を提供することができるようになりました。